インテグラタイプRの歴史

インテグラタイプRは1995年に2代目インテグラの派生モデルとして登場しました。形は3ドアクーペと4ドアセダンの2種類です。
通常のインテグラとの違いはホンダの18番である「Si-VTECエンジン」に対して、軽量化とモノコックフレームの強化を付しました。またピストン、ECU、カムシャフト、吸気系などエンジン回りも改良されてエンジン出力が200PS/8,000rpmになりました。これはベースモデルに比べて20PSのパワーアップが実現したわけです。
初代インテグラタイプRは軽量化のため、標準装備ではエアコンからオーディオ類(アンテナはもちろん室内の時計なども含む)、リアワイパー、遮音材などは付いていませんでした。またフロントガラスもベースのインテグラよりも薄く、バッテリーは軽自動車向けのものが装備されていました。

インテグラタイプRの人気の秘密

インテグラタイプRはホンダの「VTECエンジン」が好きな人がこぞって購入したスポーツカーです。S2000というモデルもありますが、やはり人気が高いのはこのインテグラタイプRです。VTECエンジンはターボエンジンと違い、高回転で回すことによりパワーを引き出すタイプのエンジンでそのエンジン音が好きだというファンもいます。
インテグラタイプRと同じくシビックタイプRというモデルもありますが、パワー面ではインテグラタイプRの方があり、走りの面では上です。人気車ということもあって、いろんな専用ボディパーツやメーター類も次々と発売されて、インテグラタイプRの所有者は他のスポーツカーファンと同じように、惜しみなくお金を注ぎ込んで自分だけの車に仕上げている人をよく見かけました。
ただスポーツカーというだけでなく、「VTECエンジン」というホンダならではのエンジンを積んだ車を自分だけのために持ちたいと思わせることができたのも人気の秘密だと思えます。

インテグラタイプR生産終了

2006年4月にホンダからインテグラタイプRの生産終了の発表がありました。コンパクトカーやミニバンなどの人気に押されて、クーペ型乗用車不振の煽りをもろに受けていました。その影響から国内での生産終了ということになりました。
インテグラタイプRの生産終了の発表後、最後の300台は006年6月には生産を終了する予定でしたが、インテグラタイプRのファンから生産終了を惜しむ声が大量に寄せられました。その結果150台増産することが決まり、7月に生産を終了するという流れになりました。
生産終了になったとはいえ、名スポーツカーとしていまだに人気は衰えません。「VTECエンジン」が好きな人は一度は乗ってみたいと思う車であることは今も変わっていません。

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